第47回皇后杯のトーナメント表を考えてみる その3

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SOMPO WEリーグ(以下:WEL)の2024-25シーズンが終了し、順位が確定しました。

前回までの記事で、皇后杯 JFA 全日本女子サッカー選手権大会(以下:皇后杯)について、WEL勢はリーグ戦の順位通りに対戦が組まれるであろう、という仮説を立てています。

なので、WELと2025 プレナスなでしこリーグ1部(以下:PNL1)の順位をもとに、組み合わせを予想したいと思います。

テンプレート式に当てはめるだけ

まずはWEL勢の順位を当てはめます。

これまでの実績からしてすでにこの通りにならない可能性も大いにあるのですが、まだ何も発表されいない段階としては、もっとも妥当な予想かと思います。

右下、完全に埼玉ブロックじゃないか。

問題はここからです。前例でほぼ順位通りに割り当てられていないことがわかっている1PNL1勢の組み合わせですが、ひとまず順位通りに入れたらどうなるかを考えるしかありません。
その場合考えるべきは、いつ時点での順位を参考にするのかです。

PNL1はWELと違い、皇后杯の要項が発表されると思われる夏ごろにはまだ閉幕していません。
そのため、どこか区切りのいいタイミングでの順位を基準にするのが適正と考えられます。その候補とするなら下記のいずれかとなるのではないでしょうか。

  • 第11節終了時(全日程の半分 対戦が一巡 次節まで2週間の空きがある)
  • 第15節終了時(6/29~8/30までのサマーブレイク期)
  • 第22節終了時(10/12時点。皇后杯開幕には間に合う?)

もっともしっくりくるのは第15節終了時の順位です。例年皇后杯の要項が発表される7月ごろにはすでにその結果がわかっており、しかもその時点での最新の順位です。

が、現時点でその順位はわからないので、ひとまず本稿執筆時の最新順位である第11節終了時の順位で、トーナメント表を埋めたいと思います。

この通りにはならないと思うので、これを軸にどのような調整が入るのかが気になります。

PNL1勢も当てはめる(2025/7/12追記)

PNL1の2025シーズンは6月29日に第15節までの日程を完了し、約2か月の中断期間に入りました。

皇后杯は組み合わせが決まる前から各ラウンドの開催地が決まっているわけですが、もし天皇杯のように組み合わせを見て会場を選定できるなら、3回戦のPNL1勢同士の試合は近場で良さそうです。
現実には地方開催(第46回の3回戦会場:石巻、福井(坂井)、鈴鹿)なので近場であるメリットはありませんが…

日程は? 決勝はいつ?

5月28日にWELの2025/26シーズン2の前期日程、WEリーグカップ(以下:WLC)の第1節・第2節の日程が発表されました。

第14節は2025年12月20日・21日の開催を予定しています。しかし、12月はそれよりも前の週にWEL・WLCの開催はありません。
(もしかしたら発表されていないだけでWLCの3節・4節あたりが組まれるかもしれない)

ちなみに、昨シーズンのこの時期・2024年12月に開催された試合は下記の通りです(平日開催は割愛)。

11/30土・12/1日WEL第11節
12/8日WLC準決勝
12/14土・15日皇后杯5回戦
12/22日皇后杯準々決勝
12/29日WLC決勝

おそらく今シーズンも「ウィンターブレイクには入らないけどWELの開催がない週」に、WEL勢が登場する皇后杯5回戦以降の4つのラウンドいずれかの日程が組まれていると考えられます。

注:ここからは何の根拠もない勝手な予想です

第47回皇后杯の決勝は、2025年12月29日~2026年1月1日のどこかで、国立競技場で開催されると予想します。

例年、年末年始の国立競技場のスケジュールは日本サッカー協会(以下:JFA)が確保しているようです。
改修前の国立競技場、通称「旧国立」の時代は、下記とおり12/29~1/1の期間はJFA主催イベントで押さえられていました。

  • 12/29:天皇杯準決勝
  • 12/30:高校サッカー開会式・開幕戦
  • 12/31:天皇杯準備日
  • 1/1:天皇杯決勝
  • (1/2は大学ラグビー決勝が通例だった)

高校サッカーの開会式は2019年までは12月30日でしたが、2021年以降は12月28日の国立競技場開催で固定となっており、現在は12月28日(または27日?)から1月1日まではJFAが押さえていると考えられます。

1月2日は2024年・2025年実績として、やはり大学ラグビー(準決勝)が開催されていたため、この日も毎年日本ラグビーフットボール協会が押さえるのが通例なのかもしれません。
つまりJFAが使えるのは1月1日までです。

この辺の事情はよくわかりませんが、もともと天皇杯決勝を元日の国立で開催するようになったのは国立を安く借りられるスケジュールで押さえたことがきっかけで、JFAが時間をかけて恒例イベントにブラッシュアップしていった歴史があります。
長年の関係性もあり、安く利用できる契約を更新し続けるために使い道がなくても押さえているのではないでしょうか。
今後、いざ使いたいときだけスポットで予約すると賃貸料がかなり高騰するから毎年押さえている、といった事情がない限り、決勝とはいえ女子の試合にわざわざ国立を借りるのは難色を示されるのが通常の見解かと思います。

2024年は12月29日にWEリーグ クラシエカップ(現WLC)の決勝を国立競技場で開催できたのも、そうした理由があったと推測されます。
そのWLCに関して、今シーズンの準決勝・決勝は2026年4月に開催されることが発表されています。

2025-26シーズンの公式戦について 2024年12月20日 SOMPO WEリーグ公式サイト

また、天皇杯の決勝も11月なので、押さえているとしても、用途がない状況です。
国立を使うレベルのJFA主催の今シーズンの主要大会(1種・2種・女子)はいずれも閉幕しており、この皇后杯を入れなければ2024年1月1日のように代表の親善試合を入れるぐらいしかありません。
そうすると、年末年始に開催予定かつ単独でも元日に開催実績のある皇后杯に割り当てられるのではないか? という予想です。

第46回皇后杯日程第47回皇后杯日程(予想1)日程(予想2)
5回戦12/14土・15日5回戦11/22土・23日12/6土・7日
準々決勝12/22日準々決勝12/6土・7日12/13土or14日
準決勝1/18土準決勝12/13土or14日12/27土
決勝1/25土決勝12/29月~1/1木12/31水or1/1木

あくまでも何の根拠もないただの予想であることをご了承ください。

  1. 決勝を除いて多くが1会場で同日2試合の開催である日時の都合や、遠征距離の問題と思われます。 ↩︎
  2. 2024年夏開始のシーズンまでの表記は「2024-25(ハイフン表記)」、2025年夏開始のシーズンからの表記は「2025/26(スラッシュ表記)」 ↩︎

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